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                          実践!事業計画書の作成&ポイント
                


    
 開業や独立起業を成功させるためには、まず何よりも、十分な資金を調達をすることが重要です。
      
       そしてそのためには「融資を獲得できる事業計画書」を作れるかどうかということが、資金調達の
       成否を決める大きなポイントとなります。

       しかし、いきなり「融資を獲得できる事業計画書」と言われても、たいていの方はピンとこないで
       しょう。
     
       なぜなら、融資のために事業計画書を作るという作業を、ほとんどの方がしたことがないはずだか
       らです。

       そこで、ここでは長年にわたって事業計画書を作り続けてきた119番資金調達.netが
       「融資のでる事業計画書とは? そして、そのために必要なポイントとは?」
       という視点で、計画づくりの要点を解説します。


       なお、ここでは、日本政策金融公庫の「新創業融資制度の記載例」を参考にご説明いたしますので、
       あらかじめ記載例をご用意の上、ご参照ください。

       参考にされる方は、あらかじめ以下のアドレスから創業計画書を入手してください。

        ※ 創業計画書記載例(洋風居酒屋):日本政策金融公庫HP    

          



      記載のポイント 


      『目的・開業の動機』

        ここの箇所では「なぜ、その事業を始める気になったのか?」という動機とともに、その事業
        についてどれだけの準備(場所・設備など)や覚悟ができているかなどが見られます。

        したがって
できれば、営業場所、仕入先、販売先の見通し程度については、この中で触れて
        おきたいところです。
    

       また、この箇所は、どれだけ強い思いでその事業を始めるに至ったかという、いわば「事業に
        対する思い入れ」をPRする場所でもあります。

      日本政策金融公庫の創業計画書の記載例では、単に条件が整ったから開業するという印象をうけ
        ますが、これでは事業にかける熱意が十分に伝わりません。

        これをうまく表現する一つの方法としては、次に掲げる流れに沿って文章を組み立てていくと
        いう方法があります。
  
        <きっかけ>

         ● 「普段の生活の中で不便に感じることがあった」
         ● 「前職で発見や改良点を見つけたが、当時の状況ではできない事情があった」

        <発 展>
           ● 「解決策を考えたところ、実現の可能性があることが判った」
           ● 「これまでの経験を生かして社会的にも貢献できると思った」

        <検討・きっかけ>

         ● 「事業としての可能性をさまざまな角度から検討したところ、十分に可能だと判断し
            たた
め、今回の開業に踏み切った。」

        ここの箇所については、できるだけ客観性のある資料やデータを利用して作ると、より一層
        厚みのある内容することができます。





      『事業の経験』


         日本政策金融公庫の記載例では4行程度の内容となっていますが、実際には、この程度では
         不十分です。

         できれば、別紙を使ってでも構わないので十分にアピールしてください。

         なお、事業経験の内容については単純に、○年○月 ○○株式会社へ入社などと書かずに、
         部署名やそこで従事した内容、昇進や表彰の履歴などを具体的に記載します。

         また、日本政策金融公庫の新創業融資制度では、以前は、勤続年数について6年以上あること
         が原則とされていましたが、現在では「6年以上の勤続年数がある場合には、自己資金の要件
         が免除」という形に改正されました。

         しかし、以前に何もその事業に関連する経験がないような場合には、それなりに審査が厳し
         くなることが予想されますが、このような場合でも、フランチャイズに加盟してシッカリと
         トレーニングを受けるような場合には、これを勤務経験として認めてもらえる可能性があり
         ます。
         また、直接、事業に関する仕事をしていなくとも、そこで得た経験などをうまくアピールで
         きれば、事業の経験の補足とすることも可能ですので、
このような経験がある場合には、そ
         れを積極的に書くことをお勧めします。





      『取り扱う商品等』


         記載例では3行だけの記載となっていますが、、やはりこのボリュームでは不十分です。

         基本的な内容としては、記載例をさらに充実させた感じにできればokですが、表にまとめる
         などすると、さらに見やすさが増します。
   
         また、メニューやカタログなどは、極力、これを作成して提出してださい。

         なお、この箇所の内容は、後から記載する「開業後の売り上げの見通し」の価格と密接に関
         連してくるので、両者の内容に食い違いがでないように気をつけてください。




            『セールスポイント』

         この箇所でのキーワードは「差別化」と「説得力」です。

         現在、すでにある他の店舗とどう違うのか?、なぜ、その部分がセールスポイントになり得
         るのか?などについて、数字や実例などを用いてハッキリさせる必要があります。

         また、その際には、「その事業がどのような仕組みで、収益を生み出せるのか?」について
         も併せて表現できれば、なお、効果的となります。



       『仕入先と販売先』


         仕入先と販売先がめどがついているのは当然ですが、それだけでなく仕入・支払い条件につ
         いてもキチンと押さえておくことが必要です。

         また、開業後は、さらに条件のよいところと取引をする努力をすることをアピールしましょう。


             なお、記載例では、業者名と住所までしか記載されていませんが、実際の申請の際には、仕入
         れ業者名、住所、代表的な品目の他、予定仕入れ単価や予定仕入れ数量なども記載するように
         したほうがよいでしょう。


         しかし、これから開業する人で仕入先のあてがある方は少ないと思います。

         そのような場合には、自分が仕入れたいと思う商品を扱っているお店に連絡をし、開業後に取
         引が可能かどうか、その際の仕入れ条件はどうなっているかなどを確認しておけばそれでOK
         です。

         また、逆に、販売先については、もし、すでに何らかの契約ができおり、開業後すぐに受注を
         得られる見込みとなっているような場合には、必ずその旨を記載してください。



       『必要な資金と調達方法』


         ここの欄については、貸借対照表のような形式の表に今後の事業資金の計画を書き込んでいく
         こととなります。

         基本的には右側には「事業に必要なお金をどうやって集めたか」を、
         左側には「事業の中で何に使うのか」を記入していきます。
 
         ◆ 右側「調達の方法欄」と左側「必要な資金欄」の合計金額は、必ず一致させます。

         ◆ 右側部分の記載として、調達の方法欄の中の「自己資金」には、事業に使うために用意
           した預金の金額を記入します。 

         ◆ 左側部分の「必要な資金」には、「事業の何のために使うのか?」を記入します。
           ここで記載する設備の費用については、その裏付けとなる見積書を求められますので、
           あらかじめ用意しておきます。
           また、運転資金のうちの「仕入れ」などについても、仕入れ業者から単価を聞いておく
           などによりその根拠を明確にしておきます。



          ※「自己資金」に含めてよいもの

         自己資金に含めてよいものとしては、以下のものがあります。

           ① これまでに貯蓄してきた預金
           ② 退職金などの出所のはっきりしているお金
           ③ 相場価格のある有価証券(時価評価)
           ④ 事業のために支出した資金

         これらとは異なり、
「親などから借りたお金」は自己資金とはなりません。
           しかし、それが贈与を受けたものである場合には、自己資金となります。

          なお、自己資金の中身については、預金通帳の提出などにより実態の確認が行われます。



        『事業の見通し』

       一般的な決算書での「損益計算書」に当たる部分です。

       ここには、事業を開始後に予想される売上げの金額と、そのためにかかる費用及び最終的な利益
       を記入します。


       金融機関への返済はこの「利益」から行われるため、仮に開業当初は赤字の予想であっても、
       計画上は黒字となる計画を立てておく必要があります。



       ① 売上高    記載例の根拠欄の記載を参考に、自分が行う事業の業種に応じて売上高
                を計算します。

                もし、資料が十分でない場合は、詳細な各種統計資料が書籍やネットで
                入手できますので、最も自分のケースに近いものを当てはめて算出して
                ください。

               (参 考)

                ・中小企業庁 公開情報調査統計  
                ・経営指標速報小企業の経営指標 


       ② 売上原価  この数値も上記の指標を使って算出します。
           フランチャイズなどですでに原価率が決まっている場合は、その数字を
               使って計算します。

       ③ 人件費   記載例のとおり、バイト等の時給、労働時間、出勤日数をかけ合わせた
               ものを人数分して算出します。


       ④ 家 賃  「契約書に記載されている金額」を、そのまま記載します。

       ➄ 支払利息  借り入れ時の金利に融資申込額をかけて、支払利息額を計算します。

       ⑥その他経費  その他経費として電気、ガス、水道、電話料金の他、リースなどがあれ
                ば、その支払合計額を記入します。

       ⑦ 利  益   ①から②~⑥までの金額を差し引いた残りの金額を記入します。

    
          ※ 法人での借り入れの場合には、代表者や役員の給与を経費として計上します。
             (個人事業の場合には不可)
          ※ 個人事業者については、利益から生活費等も捻出する必要があるため、これも考
            慮しておく必要があります。





      融資を引き出す事業計画書のポイント

       以上の内容をまとめると、融資を引き出す事業計画書のポイントは、次のようになります。

       ① 事業計画の中身が妥当な数字に裏付けられていること。

         ・ 過去に行った同様な事業の結果を参考にしている。
         ・ 一般的な、同種の事業の売上等が参考されており、内容に具体性がある。
         ・ 経費などについては、妥当な見積もりなどによる証明ができる。
         ・ 最低限のマーケティングを行った結果に基づいた内容となっている。
      
   
       ② 計画の実現が期待できるものであること。

         ・ すでに売上の見込みが立っているまたは、その可能性が高い計画となっている。
         ・ 計画が実現する見込みについて、信ぴょう性が内容となっている。

       ③ 融資の条件を満たしていること。

         ・ 自己資金が必要額以上あり、その貯め方などに問題がない。
         ・ 「創業者」の要件に該当している。


  これまでの実績・解決事例はこちら






        融資実例 事業計画書見本



  項目の説明だけではわかりにくいというご意見が多かったことから、実際に日本政策
  金融公庫で融資に使用した事業計画書の成功事例を掲載しました。
  
  特に、日本政策金融公庫の「新創業融資」を申込まれる方については、ご自身で事業
  計画書を作る際の参考にしてください。


  1.  事業内容、創業の動機

   1) 事業内容
    
      ・ 中古書籍・コミック・ゲーム・CD、DVD・その他(トレーディングカー
        ド、輸入雑貨等)の買い取り及び販売。

      ・ 店舗周辺の住民の皆さんから、読み終えた本や遊び終えたゲームソフト、
        他を買い取り、定価よりも安く販売ことが主なサービス内容となります。


   (販売商品構成)
      ・ 書籍、コミック 70%   ゲーム 15%
  CD、DVD 10%  
        その他 5%

   (想定する顧客層)

      ・ 10~30才代までの男女
        特に近隣に学生が多いことから、これら見込み客に対する集客に重点を置く


   (想定する商圏)
      ・ 営業店舗には駐車場がないことから、徒歩および自転車での来店を対象と
        する自店から半径2kmを中心的な商圏として営業する。

        自転車10分圏内人口

        10~39才男性 70,106人  同女性 69,799人

        ○○駅1日あたり平均乗降客数 25,621人(2010年度)

   (商圏内での主な競合先)


      ・ ○○FC ○○店
      ・ ○○FC ○○店
      ・ ○○書店 ○○店   ※ 各店舗の所在については別添地図の通り
   

   (営業の方針)


      ・ 良い内容であるにも関わらず、知名度が低い本や音楽CDについては「店長の
        お勧め」として積極的に紹介・販売することにより、品揃えにこだわりのある
        店づくりを目指すとともに、近隣に学習塾、大学があることから、この学生を
        ターゲットとした商材の取扱いにより、他店とは異なる独自の展開を図る。  
         - 教科書、参考書類の買い取り・再販など

      ・ また、平日のお昼すぎなどの空きのできやすい時間などを利用して、近隣の主
        婦によるサークル活動や地元の趣味団体等の展示会スペースとして利用しても
        らうことにより、より地元に根付いた店づくりをするとともに、リピート客の
        育成に努めたい。

        営業時間
 10:30~23:00 定休日なし


   2) 創業の目的と動機

      ・ 以前から、個人的に本や音楽、映画がとても好きだったことに加え、過剰供給
        され、短期間で破棄されることの多い商品(コミックやゲーム等)の再利用に
        強い関心を持っており、いずれはこれらに係る仕事をしたいと考えていました。

        また、開業までの準備期間については、最近の売れ筋商品の傾向や商品情報の
        収集などを通じて独自に事業に関する知識を集めてきましたが、店舗の運営や
        仕入れなどの経営的な部分を考えると独力での開業は難しいと思い、これらの
        バックアップが得られるFCへの参加が最適と考え、加入先につき比較検討し
        てきました。

      ・ このような中で自分なりに検討を重ねた結果、○○FCが事業コンセプト、将来
        性、販売方式の斬新さ、営業店に対する指導力等の点から、自分のやりたいと
        考える事業のイメージに最も適した内容であったことから、今回、フランチャ
        イジ-として参加、開業することとしました。

      ・ また、今回の開業にあたり○○線○○駅から徒歩2分という立地的に好条件の
        店舗が確保できたことも大きな理由の一つです。



   3) 創業する事業の経験

      ・ 今回のFCに参加するまでの間、販売に関する経験はありませんでしたが、開
        業にいたるまでの間、FC直営店での開業研修並びに実地でのアルバイト経験
        を1ケ月以上行い基本的な店舗経営を学ぶとともに、接客対応についても身を
        もって経験できたため、不安なく始めることができました。

      ・ また、同FCの他店舗の視察、意見交流などを行い、他店の店長から現実の運
        営にもとづいた意見や問題点を教えてもらうことできたため、イメージとのギ
        ャップのないスタートを切ることができました。


   4) 強みやセールスポイント

      ・ 従来の古書店や中古販売店にはない明るくきれいな店内、POSシステムによ
        る売れ筋商品の把握と供給体制、わかりやすい価格、多面的な商品構成により
        低年齢層から女性でも利用しやすい店づくりであること。


      ・ 近隣に大学(○○大学)や学習塾が存在することから、これらの学生に的を絞
        った集客ができるとともに、独自の商材(教科書や参考書等)を扱うことが可
        能なこと

      ・ 最寄駅から徒歩2分という乗降客に認知されやすい好立地にあるため、効率的
        な集客が可能なこと。

      ・ 店舗がある程度の裁量をもって商品の仕入れをすることができるため、状況に
        応じた品ぞろえに対応できること。



   5) 補足説明

      ・ 前職:会社員(経歴については別添資料を参照)

      ・ 必要な知識、技術の習得については(3)の内容のとおり

      ・ 事業協力者の有無:妻(専従者として勤務)  
        本 部(定期的に巡回指導あり)
        知人経営コンサルタント(無料にて当初3ケ月間の指導)

      ・ 必要許認可等:古物商許可取得済み(平成20年5月10日 第○○○号)


      ・ 今後の営業の展開予定について


        ① 開業時から約3ケ月間については、「買取り」および「現場での運営シミ
          レーション」、「顧客のデータの取得」を中心的な課題として行い、集客
          や営業の基盤づくりに注力するとともに、協力者の本部やコンサルタント
          から集客案や営業などの点についてのチェックを受ける。


        ② 開業3ケ月以降は、顧客の嗜好や来店頻度、エリアなどについて集積した
          データの分析および改善点の洗い出しを行い、商品構成や方向性について
          の見直しを行う。

         ③ 基本的に3ケ月ごとにセールや催事を行うことを目標とし、リピート客の
           育成・獲得に努めることにより、周辺住民の認知度の向上と促進を図る。



  2.  事業の着手状況

     ア ~ オ について着手済み


  3.  販売先・仕入先

主な販売先

住  所

販売予定額

回収方法

   一般顧客
千代田区○○1-1

○○千円/年

現  金

  

主な仕入先

住  所

仕入予定額

支払方法

  ○○FC本部

新宿区○○5-20-3

○○千円/年

買掛 ○○千円/年
現金 ○○千円/年

    ※ 買掛金の支払い条件 当月末締め、翌月末払い 


  4.  創業時の投資計画

    
     別紙 収支計画書の通り




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